インタビュー
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地域のかかりつけの医師として不安や疑問を減らせるように、ていねいな説明を心がけています
全身の健康が診られるように内科の医師の道を選びました。来院される患者さまは症状に不安があって受診されますので、絵を描いたり、イラストを使ったりとわかりやすい説明を心がけています。
医師を志されたきっかけを教えてください。
実は当初、大学の医学部で公務員として働いていました。医師を目指したきっかけは、文部技官として所属していた講座の教授に「医学部の受験をしてみたら」と勧められた一言ですね。
正直、今の仕事をやめて、医学部受験の入試に受かるかどうかという不安もあり、3年近く考えていました。ただ、父が定年前であれば少しぐらいなら援助もしてもらえる可能性があったので、6年後の卒業時に父が定年というタイミングで今しかないと思い受験を決心しました。
内科、循環器を専門にされた理由は何ですか?
眼や鼻などの部位に特化して学ぶのでなく、身体全身をまんべんなく診たかったからですね。大学の頃は、小児科と内科、外科と3つの科目で悩んでいましたが、とくにこれから先に高齢化が進むことを考えると、生活習慣病の治療をできる内科の医師が必要になると感じていました。
そのなかで循環器を専門としたのは、循環器内科としてできることの選択肢が多かったからです。例えば、当時消化器内科では内視鏡の治療もまだなくて、胃カメラで病変が見つかれば外科に紹介して切除してもらうという時代でした。そのなかで、循環器内科であれば心筋梗塞などの治療もできて、結果もはっきりと確認することができた点が大きいですね。
日々診療で心がけていることはありますか?
ていねいに説明することですね。そもそも身体に異常があるのにも関わらず、どこの部位に症状があるのかを患者さま自身がわからないと意味がありません。そこで、説明する際は絵を描いたり、イラストを用いたりしてお伝えしています。必要があれば、紙に書いてお伝えしています。
そのうえで、たとえば単に「水をとってください」ではなく、症状に合わせて「水やお茶を小さじ1杯ずつでもいいから頻繁に飲んでくださいね」と具体的にお話しすることを心がけています。
今後の展望について教えていただけますでしょうか?
ときどき、わざわざ遠いところの病院へ通っていらっしゃる患者さまのことを知ると、大変だろうなと感じています。
生活習慣病がらみのことであれば、身近な場所でもしっかりと管理できることを知ってほしいですね。治療のこと以外にも家庭血圧計の使い方からお薬の点検まで行っているので、相談していただければと思います。